オリジナルの入浴剤を作りたいけれど、実際には「どのタイプを選ぶべきか」「いくらかかるのか」「小ロットでも利益が出るのか」といった判断に迷うケースが多くあります。
OEMを活用すれば、専門的な知識や設備がなくても、自社のコンセプトに合ったこだわりの入浴剤を作ることが可能です。
この記事では、OEMで製造できる入浴剤の種類や成分から、費用の内訳、失敗しないメーカー選びのコツ、そして販売時の注意点まで分かりやすく解説します。
入浴剤のOEMメーカー3選
【調査概要】
- 調査目的: 入浴剤OEMメーカーのサービス内容および特徴の比較・検討
- 調査方法: 各社公式サイト等の公開情報に基づくインターネット調査(デスクリサーチ)
本調査で調べた入浴剤のOEMメーカーは以下があります。
- サンパルコ株式会社
- 株式会社クロイスターズ
- 松田医薬品株式会社
次章では、それぞれ入浴剤のOEMメーカーについて詳しく解説していきます。
サンパルコ株式会社

画像引用元:https://www.sunpalko.com
| 会社名 | サンパルコ株式会社 |
|---|---|
| 住所 | 京都市東山区福稲上高松町64-2 |
| 入浴剤の対応内容 | 炭酸ガス(タブレット)タイプ 粉末(パウダー)タイプ つぶ塩(ソルト)タイプ 生薬タイプ |
| 公式サイトURL | https://www.sunpalko.com/ |
- 自社工場や専用設備を持たずに、低リスクで高品質なオリジナル入浴剤を作りたい方
- 地域の特産物や自社開発の原料を活かして、他社にはないこだわりの商品を開発したい方
- 入浴剤の専門知識がなく、企画からパッケージ作成、複雑な薬機法の申請まで丸ごとプロに任せたい方
特長・強み
設備投資は「ゼロ」。企画から製造までの一貫サポート
自社工場での徹底した管理体制のもと、100%国内生産で高品質な入浴剤を安定供給します。企画・開発から製造、さらにはパッケージのご提案まで社内で一貫して行うため、お客様側での大掛かりな設備投資は一切不要です。
日本トップレベルの技術と、圧倒的な実績
長年培ってきた経験と蓄積されたデータに基づき、「安全・安心な処方」を追求しています。中でも炭酸ガス(タブレット)タイプの入浴剤は1981年から製造を開始しており、その処方・生産技術は日本トップレベルを誇ります。
無限大のカスタマイズ性
「地域の特産物を入れたい」「自社開発の原料を使いたい」といったご要望にも柔軟に対応可能です。
- 香り: ご希望の香りの再現や、お手持ちの香料の配合が可能。
- 湯色: コンセプトに合わせた自由自在なカラーコントロール。
- パッケージ: 形状・性質・納期に合わせ、専門スタッフが最適なデザイン・包装をトータルでご提案します。
株式会社クロイスターズ

画像引用元:https://www.cloisters.co.jp/bathsalt/
| 会社名 | 株式会社クロイスターズ(CLOISTERS CO.,LTD.) |
|---|---|
| 住所 | 東京都港区浜松町1丁目30-5浜松町スクエアスタジオ1703 |
| 入浴剤の対応内容 | 粉末タイプ 粒塩(バスソルト)タイプ 薬用(医薬部外品)処方 (粉末・粒塩タイプ) 新剤型 フレークタイプ |
| 公式サイトURL | https://www.cloisters.co.jp/bathsalt/ |
- 大手メーカーが信頼する厳しい品質基準で、安心・安全な入浴剤を作りたい方
- 特許技術を活用し、見た目が美しく美容成分たっぷりの「高付加価値バスソルト」を作りたい方
- 「医薬部外品」の効能標榜や、「フレークタイプ」など、他社と明確に差別化できる商品を展開したい方
特長・強み
年間6,000万個の圧倒的実績と、一流が認める品質管理
一流大手化粧品メーカーとの長期的取引が、何よりの信頼の証です。八重椿本舗グループで蓄積されたノウハウと徹底した品質管理体制で、安心・安全な商品を製造します。
特許技術「VIFC技術」が叶える、ワンランク上の新バスソルト
粒塩と成分の分離を防ぐ独自の特許技術を取得。これにより、「見た目の美しさが長持ちする」「粉末や液体の美容成分を高配合できる」という、これまでにない画期的な高付加価値バスソルトの製造が可能です。
企画からアフターケアまで「完全ワンストップ」
丁寧なヒアリングに基づき、企画・処方開発からパッケージデザイン、複雑な薬機法の申請、製造、さらには販売後のリニューアル提案まで、一貫した強力なサポート体制で伴走します。
松田医薬品株式会社

画像引用元:https://www.matsudaiyaku.co.jp/oem/
| 会社名 | 松田医薬品株式会社 |
|---|---|
| 住所 | 高知県高知市塚ノ原8番地 |
| 入浴剤の対応内容 | 天然生薬の入浴剤 ハーブと天然塩の入浴剤 バスソルト 粉末入浴剤 タブレット |
| 公式サイトURL | https://www.matsudaiyaku.co.jp/oem/ |
- 本格的な「生薬」や「ハーブ」精油などを使い、自然派・健康志向の入浴剤を作りたい方
- ホテルや旅館などで、お客様の旅の疲れを癒やすワンランク上のオリジナル入浴剤を提供したい方
- 自社ブランド商品の実績も持つ、提案力とサポート力に優れた経験豊富なメーカーに任せたい方
特長・強み
「生薬」を中心とした70年超の研鑽と実績
長年培ってきた生薬や植物に対する深い知見を活かし、安心・安全で質の高い「美と健康」を追求した商品開発を得意としています。
化粧品メーカーから宿泊施設まで、幅広い信頼
数多くのBtoB(企業向け)OEM・ODMを手掛けるだけでなく、自社のオリジナル製品(BtoC)でも一般のお客様から高い評価を獲得。多角的な視点から、本当に売れる・喜ばれる商品をご提案します。
自然派志向に嬉しい、こだわりの厳選原料
本格的な「生薬」をはじめ、「ハーブ」「香料・精油」「色素」、そしてそれらを包む「不織布」に至るまで、自然の恵みを活かした上質な原料をラインナップしています。
入浴剤のOEMメーカーを選ぶ際の比較ポイント
得意な剤型とコンセプト
炭酸タブレットなら技術力の「サンパルコ」、特許技術を用いた美しいバスソルトや医薬部外品なら機能性の「クロイスターズ」、本格的な生薬・ハーブを用いた自然派志向なら「3社目」が最適です。
生産体制と品質管理
初回試作無償など柔軟な対応を重視するか、年間6000万個の実績を誇る大手水準の品質管理を求めるかなど、自社の予算・規模感と照らし合わせます。
差別化ポイント
香りや湯色の独自アレンジか、特許・効能による明確な強みか、自然由来の素材力か。ターゲット層に最も響く付加価値を提供できるパートナーを選びましょう。
OEM入浴剤で製造できる種類
OEM入浴剤で製造できる種類には、主に以下の5つがあります。
- 粉末入浴剤
- バスソルト
- 発泡タブレット
- バスボム
- 液体タイプ
それぞれの種類について、詳しく解説していきます。
粉末入浴剤
粉末入浴剤は、OEMで最も多く採用されているスタンダードな剤形です。固形タイプと比較してお湯に溶けやすく、配合設計の自由度が高いため、香り・色・成分のカスタマイズがしやすいのが特徴です。
また、製造工程が比較的シンプルで対応できるケースが多く、他の剤形に比べてコストを抑えやすい傾向があります。
そのため、小ロットでのテスト販売や、初めてOEMで入浴剤を開発する場合にも適した選択肢といえます。
バスソルト
バスソルトは、天然塩やエプソムソルトを主成分とした入浴剤で、ナチュラル志向の商品展開に適した剤形です。
ミネラル成分を含むことから、美容やリラックス用途として訴求しやすく、ギフトやスキンケア系ブランドとの相性が良いのが特徴です。
また、比較的シンプルな工程で製造できるケースが多く、粉末タイプと同様に小ロットから展開しやすい傾向があります。香料やハーブ、ドライフラワーなどを組み合わせることで、見た目やコンセプトによる差別化も図りやすい剤形といえます。
発泡タブレット
発泡タブレットは、お湯に入れると炭酸ガスが発生し、シュワシュワと泡を立てながら溶ける固形タイプの入浴剤です。
炭酸による温浴効果やリラックス感を訴求しやすく、機能性を重視した商品設計に適しています。
炭酸ガスの発生を安定させるための配合や製造管理が必要になるため、粉末タイプに比べると製造難易度はやや高くなりますが、その分、付加価値を持たせやすく単価を上げやすいのが特徴です。
医薬部外品として展開するケースも多く、効果訴求型の商品に向いています。
バスボム
バスボムは、炭酸水素ナトリウムとクエン酸の反応によって発泡しながら溶ける、立体形状の入浴剤です。
見た目のインパクトや使用時の演出効果に優れており、ギフトやノベルティ、SNSを意識した商品展開に適しています。
型を使った成形や装飾加工が必要になるため、製造工程はやや複雑になりますが、デザインや色、香りの組み合わせによってブランドの世界観を表現しやすいのが特徴です。
差別化を重視した商品や、視覚的な訴求力を高めたい場合に適した剤形といえます。
液体タイプ(バスオイル・バスミルク・バスエッセンス)
液体タイプの入浴剤は、オイルや乳化成分を配合した剤形で、保湿やスキンケア効果を重視した商品設計に適しています。
入浴後の肌のしっとり感や香りの広がりを訴求しやすく、美容志向のブランドや高付加価値商品の展開に向いているのが特徴です。
一方で、成分の分離を防ぐための乳化技術や品質管理が必要になるため、粉末タイプやバスソルトと比べると処方設計や製造難易度は高くなります。
その分、販売単価を上げやすく、ブランド価値を重視した商品開発に適した剤形といえます。
OEM入浴剤で製造できる成分
入浴剤は配合する成分によって、期待できる使用感やターゲット層が大きく変わります。
OEMで商品開発を行う際は、「どの成分を使うか」によって商品の方向性や価格帯が決まるため、コンセプトに合わせた設計が重要です。主に以下の8つがあります。
- 無機塩類系
- 炭酸ガス系
- 保湿・スキンケア系
- 酵素・角質ケア系
- 生薬系
- アロマ・フレグランス系
- オーガニック・ナチュラル系
- クール・リフレッシュ系
それぞれのタイプや成分について、詳しく解説していきます。
無機塩類系
硫酸ナトリウムなどの無機塩をベースにしたタイプで、温浴効果を高める目的で広く使用されます。
比較的シンプルな処方で対応できるため、コストを抑えつつ安定した品質の商品を開発しやすいのが特徴です。
幅広いターゲットに向けたベーシックな商品設計に適しています。
炭酸ガス系
炭酸水素ナトリウムと酸成分の反応により炭酸ガスを発生させるタイプです。温浴感やリラックス感を訴求しやすく、機能性を重視した商品に向いています。
発泡の安定性を確保するための設計が必要ですが、その分付加価値を持たせやすいのが特徴です。
生薬系
ショウガやヨモギなどの植物由来成分を配合したタイプで、自然志向や伝統的なイメージを打ち出せます。
医薬部外品として展開されるケースも多く、特定の効果やコンセプトを明確にした商品開発に適しています。
酵素・角質ケア系
酵素やスクラブ成分を配合し、肌の汚れや古い角質にアプローチするタイプです。
美容意識の高いユーザーに向けた商品設計が可能で、スキンケア用途として差別化しやすいのが特徴です。
保湿・スキンケア系
ヒアルロン酸やセラミドなどの保湿成分を配合し、入浴後の肌のしっとり感を重視したタイプです。
液体タイプとの相性が良く、美容系ブランドや高付加価値商品として展開しやすい傾向があります。
クール・リフレッシュ系
ミントやハッカなどのメントール成分を配合することで、入浴時に清涼感、爽快感を得られるのが特徴です。暑い夏やじめじめした梅雨の時期など、さっぱりと湯船に浸かりたいときに人気を集めています。
アロマ・フレグランス系
香りを主軸に設計するタイプで、ブランドの世界観やコンセプトを表現する重要な要素となります。
精油や香料の組み合わせによって差別化しやすく、ギフトやリラックス用途の商品に向いています。たとえば、ラベンダーやカモミールはリラックス用途、ユーカリやティーツリーはリフレッシュ用途、柑橘系(オレンジ・グレープフルーツなど)は気分転換や朝の使用シーンに適しています。
オーガニック・ナチュラル系
天然由来成分を中心に配合したタイプで、成分へのこだわりを重視するユーザーに訴求できます。
バスソルトやハーブ系との相性が良く、ドライハーブ(カモミール・ラベンダー・ローズなど)や植物エキス(アロエ・緑茶・ハーブ抽出物など)を組み合わせるケースが多く見られます。
また、入浴剤と同様に肌への使用感を重視した商品としては、石鹸も検討してみてはいかがでしょうか。あわせて「OEM石鹸メーカーの選び方とは?小ロット・費用相場・依頼までの流れを解説」もご覧ください。
OEM入浴剤を小ロットで製造するメリットとは?
OEM入浴剤を小ロットで製造するメリットには、以下の3つがあります。
- 在庫リスクを抑えられる
- 設備投資なしでオリジナル商品が作れる
- 初期費用を低く抑えられる
それぞれについて、詳しく解説していきます。
メリット①在庫リスクを抑えられる
ノベルティ用や季節に合わせた複数種類の入浴剤を展開したい場合でも、50個などの小ロットであれば過度に在庫を抱える必要がありません。
必要な分だけ製造できるため、無駄なく事業をスタートできます。「まず100〜300個程度で反応を見る」そのあと「売れる場合はロットを増やす」という流れで展開するケースが多く、無駄な在庫を持たずに商品開発を進められます。
メリット②設備投資なしでオリジナル商品が作れる
自社に製造設備や処方のノウハウがなくても、コンセプトに合わせた原料や香りのオリジナル入浴剤を開発・製造できるのがOEM最大のメリットです。
OEMであれば、既存の製造ラインや処方ノウハウを活用できるため、商品企画と販売に集中できます。
メリット③初期費用を低く抑えられる
製造ロット数が少ないほど、全体的なコストを下げることができます。
初めてオリジナルブランドを立ち上げる方や、テストマーケティングを行いたい場合にも適しています。そのため、「売れるかどうかわからない段階」でのリスクを抑えやすいのが特徴です。
小ロットで製造するOEMのデメリット
小ロットでのOEM製造は手軽に始められる一方で、デメリットもあります。
まず、ロット数が少ないほど1個あたりの製造コストは割高になります。大量生産に比べてスケールメリットが働きにくいため、販売価格や利益額を事前によく検討する必要があります。
また、対応メーカーが限られる場合があり、特に発泡タブレットや液体系など、製造難易度が高い剤形では、小ロット対応が難しいケースもあります。
さらに、原料やパッケージの選択肢が制限されることがあります。ロットが少ない場合、既存の容器や仕様に合わせる必要があり、完全オリジナルでの設計が難しいこともあります。
OEM入浴剤の製造でかかる費用の内訳とは?
OEM入浴剤の製造でかかる費用の内訳には、以下の3つがあります。
- 初期費用(サンプル代、デザイン代など)
- 製品原価(バルク代、容器・ラベル代など)
- 流通・管理費(運送代・梱包代・在庫管理代など)
それぞれの費用の内訳について、詳しく解説していきます。
初期費用(サンプル代、デザイン代など)
製造にあたって必要となる入浴剤のサンプル代や、パッケージのデザイン代、版代などが初期費用としてかかります。
サンプルの試作回数が増えたり、デザインを外部に依頼したりすると数万円〜数十万円のコストが初回にかかるため、事前に仕様を固めて無駄な試作を減らすことが大切です。
なお、参考として、化粧品にかかるデザイン料の相場は10万~30万円程度といわれています。
製品原価(バルク代、容器・ラベル代など)
入浴剤の中身(バルク)そのものや、それを入れる容器・ラベルシールなど、製品本体をつくるためにかかる費用です。
使用する原料やパッケージの材質によって価格は変動しますが、小ロット(50個~)製造時の目安は1個あたり約300円〜500円程度です。
ロット数を増やすほど単価は下がりますが、オリジナルの容器形状などにこだわると大幅にコストが上がるため注意が必要です。
流通・管理費(運送代・梱包代・在庫管理代など)
完成した商品の配送や梱包、保管にかかる費用です。入浴剤はまとまると重量が増えるため送料がかさみやすく、見落とされがちなコストとなります。
また、メーカー側で在庫を保管してもらう場合は月額の保管料が発生することもあるため、発注量と販売スピードのバランスを考慮することが重要です。保管料は、月額1坪5,000円~8,000円が相場とされています。
OEM入浴剤メーカーの選び方とは?
OEM入浴剤メーカーを選ぶ際は、単に対応できるかどうかだけでなく、「商品として成立するか」という視点で判断することが重要です。
ここでは、実務で失敗しやすいポイントも踏まえて、押さえておきたい3つの基準を解説します。
- 製造したい入浴剤のタイプに対応しているか
- 最小ロットと費用のバランスが取れているか
- 企画からパッケージデザインまでサポートがあるか
それぞれのポイントについて、詳しく解説していきます。
製造したい入浴剤のタイプに対応しているか
入浴剤のタイプ(粉末、液体、タブレットなど)によって必要となる製造設備が異なります。依頼を検討しているメーカーが、自社の希望するタイプに対応できる実績や設備を持っているかを確認することが大切です。
たとえば、同じ炭酸系でも、発泡の安定性や香りの持続性にはメーカーごとに差が出やすく、仕上がりの品質に直結します。
対応可能としていても、主力として扱っているかで完成度が変わるため、過去の製造実績やサンプルの確認は必須です。
最小ロットと費用のバランスが取れているか
小ロットは初期費用を抑えられるメリットがありますが、ロット数が大きいほど1個当たりの製造費用を抑えることができます。利益をしっかり確保するためにも、最小ロット数と費用のバランスを見極めて依頼しましょう。
つまり、「このロット数で継続的に販売できるか」「将来的にロットを増やした場合に単価がどこまで下がるか」といった視点で、事前にメーカーへ確認しておくことが重要です。
企画からパッケージデザインまでサポートがあるか
製品の企画段階から販売後のフォローアップまで、包括的なサポートを提供してくれるOEMメーカーは信頼性が高いといえます。特に、マーケティングやパッケージデザインのサポートまでワンストップで対応できる企業を選ぶと安心です。
なお、売れる商品に仕上げるためには、単に製造するだけでなく「ターゲットに合わせた見せ方」ができるデザイン設計も重要です。
入浴剤OEMの発注から納品までの流れ
入浴剤OEMは、単に製造を依頼するだけでなく、企画から品質管理、法規対応まで複数の工程を経て進みます。特に初めての場合は、各工程での確認不足が後戻りの原因になるため、全体の流れを把握しておくことが重要です。
なお、納期は2~3ヶ月になるのが一般的です。
- 打ち合わせ
- 仕様決定
- サンプル試作
- 製造
- 納品
①打ち合わせ
まずはOEMメーカーに対して、作りたい入浴剤のコンセプトや用途、想定ロットを伝えます。
この段階では、「どの剤形が適しているか」「小ロットで対応可能か」といった方向性をすり合わせるのが目的です。
プロの視点としては、ここで曖昧なまま進めると試作回数が増え、コストが膨らみやすくなります。ターゲットや販売価格帯は、可能な限り具体的に整理しておくことが重要です。
②仕様決定
配合成分、香り、色、パッケージ、ロット数など、商品の詳細仕様を決定します。同時に見積もりが提示され、コストと条件の最終調整を行います。
この工程で重要なのは、「実現可能な仕様かどうか」を確認することです。特に小ロットの場合、容器やラベル仕様に制約があるため、理想と現実のバランスを取る必要があります。
また、入浴剤の分類(雑貨・化粧品・医薬部外品)によっては、薬機法への対応が必要になる場合があります。特に効能効果を訴求する場合は、成分や表現に制限があるため、この段階でOEMメーカーに確認しておくことが重要です。
③サンプル試作
決定した仕様に基づき、サンプルを作成します。香りや色味、溶け方、使用感などを確認し、必要に応じて調整を行います。
ここでの判断が最終品質に直結するため、実際の使用シーンを想定してチェックすることが重要です。
修正回数が増えると費用と納期に影響するため、評価基準を事前に決めておくとスムーズに進められます。
④製造
仕様が確定した後、本製造に入ります。製造期間は剤形やロットによって異なりますが、一般的には数週間〜数ヶ月程度かかります。
この段階では、品質管理体制や納品スケジュールの確認が重要です。特に販売時期が決まっている場合は、納期遅延のリスクも考慮して余裕を持ったスケジュールを組む必要があります。
⑤納品
完成した商品が指定の場所へ納品されます。納品後は、検品や販売準備(在庫管理・出荷体制の構築など)を行います。
また、初回ロットの販売状況をもとに、次回発注のロットや仕様を見直すことで、より効率的な運用につなげることができます。
OEM入浴剤を販売する際の注意点とは?
OEM入浴剤を販売する際の注意点として、以下の3つを押さえておくことが重要です。
- 薬機法による分類(化粧品・医薬部外品・雑貨)
- 販売に必要な許可(製造販売業許可など)
- 効能効果の表現ルール
それぞれの注意点について、詳しく解説していきます。
薬機法による分類(化粧品・医薬部外品・雑貨)
入浴剤は、種類や期待する効果によって薬機法上「医薬部外品」「化粧品」「雑貨(雑品)」のいずれかに分類されます。
- 医薬部外品:「疲労回復」「冷え症」などの効能が訴求できるが、申請が必要
- 化粧品:保湿や肌の状態を整える表現が可能。美容用途に向いている
- 雑貨:香りや色を楽しむ商品。比較的容易に販売できるが、効果は訴求できない
販売に必要な許可(製造販売業許可など)
化粧品や医薬部外品として自社オリジナルの入浴剤を販売する場合、薬機法に基づく「化粧品製造販売業許可」や「医薬部外品製造販売業許可」が必要です。
個人でこれらの許可を取得して販売するのは難易度が高いため、許可を持つOEMメーカーと協力することが一般的です。
効能効果の表現ルール
商品のパッケージや広告において、表現できる効能効果は薬機法で厳しく定められています。
化粧品であれば「皮膚を健やかに保つ」など効能効果(※)、医薬部外品であれば「疲労回復」「肩のこり」「冷え症」などの特定の効果を表現することが可能です。
(※)参考:厚生労働省:「化粧品の効能の範囲の改正について」
まとめ:OEM入浴剤の製造を成功させてオリジナルブランドを立ち上げよう
OEMを活用すれば、自社に製造設備がなくても、小ロット・低コストで魅力的なオリジナル入浴剤を製造することが可能です。
粉末やバスボムなどの形状選びから、生薬や酵素といった成分のこだわりまで、選択肢の幅広さも大きなメリットといえます。
入浴剤のOEM製造を成功させるには、自社の目指すコンセプトに寄り添い、希望のタイプやロット数に柔軟に対応してくれるメーカーを選ぶことがカギとなります。
この記事で紹介した費用の内訳や選び方のポイント、薬事関連の注意点を参考に、ぜひ理想の入浴剤づくりへの第一歩を踏み出してみてください。
なお、入浴剤とあわせて、タオルなどの関連商品をセットで展開するケースもあります。タオルについては、「OEMタオル業者はどこがいい?失敗しない選び方と注意点を解説」を参考にしてください。

